仁川国際空港での出国手続きを、よりスムーズに済ませたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
「仁川空港のスマートパスの口コミ」と検索して、その利便性や具体的な利用方法について情報を集めていることと思います。
そもそも仁川スマートパスとはどのようなサービスなのか、基本的な使い方からアプリの登録方法まで、ひとつひとつ確認したいですよね。
また、いざ登録しようとした際にパスポートがスキャンできないといったトラブルや、もしもの時に空港のキオスクの機械で対応できるのかといった具体的な疑問もあるかもしれません。
さらに、利用できる航空会社はどこなのか、第一ターミナルと第二ターミナルの場所、そして子供も登録できるのかといった詳細や、多くの日本人が愛用しているサービスの実際の口コミはどうか、など知りたい情報は多岐にわたるはずです。
ちなみに、スマートパスは出国時のサービスであり、韓国へ入国の時には利用できない点も押さえておきたいポイントになります。

この記事では、これらのあらゆる疑問に網羅的に答え、あなたが仁川空港でスマートパスを賢く活用できるよう、必要な情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。
- スマートパスの基本的な仕組みと登録方法
- 空港での具体的な使い方と注意点
- エラー発生時の対処法とよくある質問
- 実際の利用者の口コミからわかるメリット・デメリット
仁川空港スマートパスの口コミ|基本情報と登録方法
このセクションでは、仁川空港スマートパスの基本概要から、具体的な登録方法、万が一のエラー対処法、そして利用可能な航空会社まで、利用前に知っておくべき情報を詳しく解説します。
- そもそも仁川スマートパスとは?
- スマートパスの基本的な使い方を解説
- スマートパスのアプリの登録方法と手順
- パスポートがスキャンできない?原因と対処法
- 空港のキオスクの機械でも登録は可能
- スマートパスが利用できる航空会社一覧
そもそも仁川スマートパスとは?


らくたびKOREA(イメージ)
仁川空港スマートパスは、事前にご自身のパスポートと顔情報を登録しておくことで、出国手続きの一部を顔認証だけで通過できるようにするサービスです。
これにより、保安検査場への入場時や搭乗ゲートで、都度パスポートや搭乗券を取り出す手間を省くことができます。
このサービスの最大のメリットは、手続きの迅速化と利便性の向上にあります。特に混雑する時間帯において、一般のレーンに比べてスムーズに出国ゲートへ進める可能性が高まります。
また、物理的な接触機会が減るため、衛生面での安心感にもつながります。
一方で、デメリットや注意点も存在します。まず、利用できる航空会社がまだ限定的であるため、ご自身が利用する便が対象かどうかを事前に確認する必要があります。
また、後述するようにアプリでの事前登録でつまずくケースも報告されており、人によっては登録作業が手間に感じられるかもしれません。



要するに、スマートパスは仁川空港での出国をより快適にするための便利なツールですが、その効果は空港の混雑状況や利用する航空会社に左右される側面も持っている、ということです。
スマートパスの基本的な使い方を解説
スマートパスの利用は、事前登録から実際の出国まで、いくつかのステップに分かれています。全体の流れを理解しておくことで、当日空港で迷うことなくスムーズに手続きを進められます。
STEP1:事前登録を済ませる
まず、スマートフォンアプリまたは仁川空港内のセルフチェックインキオスクで、パスポート情報と顔情報を登録します。これが「スマートパスID」となり、一度登録すると5年間有効です。
STEP2:搭乗券を登録する
出国する際には、その都度利用する便の搭乗券情報をスマートパスIDに紐づける必要があります。これはアプリでモバイル搭乗券のQRコードを読み込むか、紙の搭乗券のバーコードをスキャンすることで完了します。
一部の航空会社では、チェックイン時に自動で登録される場合もあります。
STEP3:出国保安検査場へ向かう
登録が完了したら、出国保安検査場へ向かいます。床の案内表示やデジタルサイネージで「SMART PASS」と書かれたオレンジ色の専用レーンを探しましょう。
レーン入口のゲートで顔認証を行うと、扉が開いて保安検査場へ進むことができます。
STEP4:搭乗ゲートへ
保安検査と出国審査を終えた後、搭乗ゲートでもスマートパスが利用できる場合があります。対応しているゲートでは、搭乗券を提示する代わりに顔認証で機内へと進むことが可能です。
このように、スマートパスは出国時の主要なチェックポイントで顔認証を活用し、手続きを簡素化する仕組みになっています。
スマートパスのアプリの登録方法と手順
スマートパスの利用には、事前にスマートフォンアプリ「ICN SMARTPASS」でIDを登録しておくのが最も便利です。日本にいる間に済ませておくことも可能なので、渡韓前に準備を進めておくと良いでしょう。
STEP1:パスポートのスキャン
アプリをダウンロードし、日本語表示に設定したら、まずはパスポート情報を登録します。アプリの案内に従い、カメラでパスポートの顔写真ページをスキャンします。
次に、パスポートに内蔵されているICチップの情報を読み取ります。これはスマートフォンのNFC機能を使用するため、パスポートとスマートフォンを重ねて動かさずに保持します。スマートフォンの機種によってNFCリーダーの位置が異なるため、反応する場所を探しながら試すのがコツです。
2018年以前に作成されたパスポートでは、ICチップの読み取りができないという情報があります。
その場合は、後述の「空港のキオスクの機械でも登録は可能」の記事をご参照下さい。
STEP2:顔登録
パスポート情報の読み取りが完了したら、次に顔情報を登録します。画面に表示される枠内に顔が収まるように位置を調整し、指示に従って「目を開いた状態」と「目を閉じた状態」の2パターンを撮影します。
これは自動で撮影が進むため、スマートフォンを動かさずに正面を向いて待機してください。
STEP3:搭乗券の登録段階
顔登録まで完了すれば、スマートパスIDの作成は完了です。このIDは5年間有効となります。搭乗券の情報は、航空会社のオンラインチェックインなどを済ませ、搭乗券が発券された後に出国ごとに追加で登録する流れになります。
以上の手順でアプリへの登録は完了します。特にパスポートのICチップ読み取りで少し時間がかかることがありますが、落ち着いて試すことが大切です。
パスポートがスキャンできない?原因と対処法


らくたびKOREA(イメージ)
スマートパスのアプリ登録で多くのユーザーがつまずくのが、パスポートのスキャンエラーです。何度試しても上手くいかない場合、いくつかの原因が考えられます。
最も多い原因の一つが、パスポートのICチップの読み取りエラーです。これは、スマートフォンのNFC(近距離無線通信)機能を使って行いますが、スマートフォンの機種によってNFCリーダーの搭載位置が異なります。
スマホケースが厚いと反応しにくい場合もあるため、一度ケースを外して試してみるのも有効です。また、パスポートを閉じた状態で、スマートフォンの上部や中央部などをゆっくりと滑らせて、反応する位置を探してみてください。
次に考えられるのが、パスポート自体の仕様です。特に2018年以前に発行された古いタイプのパスポートは、アプリとの相性でエラーが出やすいとの情報があります。
光の反射もスキャンを妨げる要因になり得ます。顔写真ページをカメラで読み取る際は、照明が反射しないように角度を調整し、枠内にきれいに収まるように撮影しましょう。
これらの対処法を試してもアプリで登録できない場合は、無理に時間を費やす必要はありません。



後述するように、仁川空港に設置されているセルフチェックインキオスクでも登録が可能ですので、そちらの方法に切り替えることをお勧めします。
空港のキオスクの機械でも登録は可能


らくたびKOREA(イメージ)
スマートフォンアプリでの事前登録がうまくいかなかったり、アプリの操作が苦手だったりする場合でも、心配は無用です。
仁川国際空港の出発ロビーに設置されているセルフチェックインキオスク(自動チェックイン機)でも、スマートパスのID登録ができます。
空港に到着したら、まず「스마트패스 등록 가능 (スマートパス登録可能)」というステッカーや、画面にスマートパスのロゴが表示されているキオスクを探してください。
キオスクでの登録手順は以下の通りです。
- 言語選択: タッチパネルで「日本語」を選択します。
- 「顔登録」を選択: メインメニューから「スマートパス登録」や「顔登録」といった項目を選びます。
- パスポートのスキャン: 画面の指示に従い、パスポートの顔写真ページを指定の場所に置いてスキャンさせます。
- 顔登録: 続いて、機械のカメラに向かって顔を登録します。この際、メガネや帽子は外すようにしてください。
- 搭乗券の登録: 最後に、発券済みの搭乗券のバーコードをスキャンしてIDと紐づければ、すべての手続きが完了です。
アプリで登録を試みてエラーが出てしまった方でも、空港のキオスクではスムーズに登録できたというケースは少なくありません。
そのため、アプリでの登録に固執せず、渡韓当日に空港で手続きを行うという選択肢も有効です。ただし、その分の時間は考慮し、少し早めに空港へ到着すると安心でしょう。
スマートパスが利用できる航空会社一覧


らくたびKOREA(イメージ)
仁川空港スマートパスは、すべての航空会社で利用できるわけではなく、サービスに参加している特定の航空会社でのみ利用可能です。ご自身が搭乗する航空会社が対象かどうか、事前に確認しておくことが非常に大切です。
参加航空会社はターミナルによって異なり、段階的に拡大されています。
以下は、現時点で利用が可能な主な航空会社の一覧ですが、渡航時期によっては変更される可能性があるため、最終的には仁川国際空港の公式サイトで最新情報を確認することをお勧めします。
ターミナル | 参加航空会社 |
第1旅客ターミナル(T1) | アシアナ航空, チェジュ航空, ティーウェイ航空, イースター航空, エアソウル, エアプレミア, キャセイパシフィック航空, エバー航空, シンガポール航空, ルフトハンザ航空など |
第2旅客ターミナル(T2) | 大韓航空, ジンエアー, デルタ航空など |
なお、出国保安検査場への入場は、上記リストに関わらずスマートパスを登録していればどの航空会社の利用者でも専用レーンを利用できます。しかし、搭乗ゲートでの顔認証搭乗は、上記の参加航空会社の一部のゲートに限られます。
このように、利用できる航空会社には限りがあるため、特にLCC(格安航空会社)を利用する際などは、ご自身の航空会社がリストに含まれているかをチェックする作業が不可欠です。
仁川空港スマートパスの口コミ|よくある質問と注意点
ここでは、子供の利用可否や空港内の具体的な場所、利用シーンの制限、そして実際の利用者の声など、スマートパスをさらに深く理解するための情報や注意点をまとめています。
- 7歳未満は注意!子供も登録できる?
- 第一・第二ターミナルの場所と専用レーン
- 注意!スマートパスは入国の時には使えない
- 日本人利用者の気になる口コミは?
- 仁川空港スマートパスの口コミと時短効果の総括
7歳未満は注意!子供も登録できる?


らくたびKOREA(イメージ)
スマートパスの利用には年齢制限が設けられており、7歳以上の旅行者から登録が可能です。したがって、残念ながら7歳未満の乳幼児はスマートパスを利用することができません。
7歳以上14歳未満の子供については、保護者の同意のもとで登録・利用ができます。保護者のスマートフォンアプリで、同行者として情報を追加する形で登録手続きを行います。
ここで重要な注意点があります。7歳未満の子供を連れているご家族は、スマートパスを利用するよりも「交通弱者向け出国サポート(優先レーン)」を活用する方がはるかに便利で効率的です。
この優先レーンは、7歳未満の乳幼児とその同伴者(最大3名まで)、70歳以上の高齢者、妊婦などが対象で、一般レーンとは別に設けられた専用の通路から保安検査場へ進むことができます。
混雑時でもほとんど待つことなく通過できるため、小さなお子様連れの旅行ではこちらのサービスの利用を強く推奨します。



スマートパスは個人の利便性を高めるツールですが、家族構成によっては別のサービスの方が適している場合があることを覚えておくと、より快適な旅行計画が立てられるでしょう。
第一・第二ターミナルの場所と専用レーン
スマートパス専用レーンは、仁川国際空港の第1旅客ターミナル(T1)と第2旅客ターミナル(T2)の両方に設置されています。出国手続きを行う際に、一般のレーンとは別の入口から保安検査場へ進むことができます。
専用レーンの場所は、床にオレンジ色で示された「SMART PASS」という大きな文字や、柱や天井から吊るされたデジタルサイネージが目印になります。
第1旅客ターミナル(T1)の専用レーン


ターミナルマップ 画像引用:仁川空港公式ページ
T1では、出国ロビーの2番と3番出国ゲートの間、そして4番と5番出国ゲートの間にそれぞれ専用レーンが設けられています。中央エリアの主要な出国ゲート付近に位置しているため、比較的見つけやすいです。
第2旅客ターミナル(T2)の専用レーン


ターミナルマップ 画像引用:仁川空港公式ページ
T2では、1番出国ゲートの左側と、2番出国ゲートの右側に専用レーンがあります。こちらも主要な出国ゲートの脇に設置されています。
事前に登録を済ませていないと、これらの専用レーンを利用することはできません。また、空港の混雑状況によっては、スマートパスレーンが一時的に閉鎖され、一般レーンへ誘導されることも稀にあるようです。
そのため、専用レーンが見当たらない場合は、近くのスタッフに確認してみてください。いずれにしても、パスポートと搭乗券はすぐに取り出せるように携帯しておくことが大切です。
注意!スマートパスは入国の時には使えない


らくたびKOREA(イメージ)
スマートパスに関して最も注意すべき点の一つは、このサービスが「韓国からの出国時」に限定されたものであるということです。韓国に到着した際の「入国審査」では、スマートパスを利用することはできません。
多くの旅行者が混同しがちなのが、法務部が管轄する「出入国審査自動化ゲート(SES – Smart Entry Service)」です。こちらも顔認証や指紋認証を利用してスムーズに出入国審査を通過できるシステムですが、スマートパスとは全く別のサービスです。
SESは17歳以上の特定の条件を満たした外国人が利用可能で、主に出入国審査場そのものを自動で通過するために使われます。
一方、スマートパスは仁川国際空港公社が運営しており、その主な目的は「出国保安検査場への入場」と「搭乗ゲートでの本人確認」を迅速化することにあります。
要するに、韓国に到着した際は、これまで通り入国審査官による対面審査、またはSES自動化ゲート(利用資格がある場合)を通過する必要があります。
スマートパスはあくまで帰国(出国)の際に利用するもの、と明確に区別して覚えておくことが重要です。
日本人利用者の気になる口コミは?
韓国旅行で仁川空港を利用するときはスマートパスを登録しておくと、専用レーンでほぼ待たずにスルっと通過できるから絶対やっておくべき…!!
— Suni (@suni__fit) January 21, 2024
混んでるときは気が遠くなるくらい長蛇の列だからやっておいて損なし!!顔写真とパスポートを事前に登録して搭乗券をスキャンするだけ☺️ pic.twitter.com/WkZZie6MqD
スマートパスの実際の利便性について、利用者の口コミは賛否両論あるのが実情です。多く聞かれるのは、「便利だが、過度な期待はしない方が良い」という現実的な意見です。
ポジティブな口コミとしては、「混雑している時間帯に長い列を横目にスイスイ進めて快適だった」「パスポートや搭乗券をいちいち出さなくて良いのが楽」といった声が多く挙がっています。
特に子連れや荷物が多い旅行者にとっては、手ぶらでゲートを通過できるメリットは大きいようです。
一方で、ネガティブな口コミや注意を促す声も少なくありません。例えば、「アプリの登録、特にパスポートのNFCスキャンで何度も失敗して時間がかかった」「空港が空いている時間帯は、通常レーンと待ち時間がほとんど変わらなかった」「せっかく登録したのに、行ってみたらスマートパスレーンが閉鎖されていた」といった体験談が見受けられます。
これらの口コミから言えるのは、スマートパスの価値は「空港の混雑状況に大きく左右される」ということです。
長蛇の列ができている繁忙期や時間帯には絶大な効果を発揮しますが、閑散期や早朝・深夜便などでは、その恩恵を感じにくい場合もあります。登録の手間と当日の時短効果を天秤にかけ、利用を検討するのが賢明と言えるでしょう。



メリット・デメリットはありますが、昨今の仁川空港での混雑も考慮し、少しでも時短ができるように、アプリを登録しておくことをおすすめします!
仁川空港スマートパスの口コミと時短効果の総括
この記事では、仁川空港スマートパスの口コミや使い方、登録方法、注意点について詳しく解説しました。
最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- スマートパスは顔認証で出国手続きを簡略化するサービス
- パスポートや搭乗券を提示せずにゲートを通過できる
- 利用には事前のID登録と出国ごとの搭乗券登録が必要
- ID登録はアプリか空港のキオスク端末で行う
- IDの有効期間は登録から5年間
- パスポート更新時はIDの再登録が求められる
- アプリでの登録はパスポートのNFCスキャンでつまずく場合がある
- 7歳以上から利用可能で14歳未満は保護者の同意が必須
- 7歳未満の子供は利用できず交通弱者優先レーンが推奨される
- 対応航空会社はターミナルごとに決まっている
- 利用前に自身の航空会社が対応しているか確認が大切
- 出国専用サービスであり韓国入国時には利用不可
- 法務部の自動化ゲートとは異なるサービス
- 混雑時は大幅な時短効果が期待できる
- 利用者の口コミでは空いている時間帯の恩恵は少ないとの声もある
- 登録の手間はかかるが混雑時を想定して準備しておくと安心