韓国の11月上旬と下旬の服装は？気温と天気、失敗しない旅行のコツ

11月の韓国旅行を計画する際、多くの人が頭を悩ませるのが服装の準備です。この時期の韓国は、上旬と下旬で気候が大きく変動するため、「どんな服を持っていけばいいのだろう？」と迷うのは当然のことです。

特に、失敗や後悔のない快適な旅にするためには、現地の気候を正確に理解しておくことが欠かせません。

この記事では、韓国の11月における上旬・中旬・下旬の気温の特徴から、それぞれに適した上旬・中旬・下旬の服装とコーデの具体例まで、詳しく解説します。

さらに、11月の天気と持ち物リストはもちろん、この時期役立つおすすめアイテムも紹介します。

また、せっかくの旅行を最大限に楽しむために、紅葉の見頃はいつなのか、11月に楽しめるイベントは何か、そしておすすめ観光地とモデルコースも提案します。

費用面で気になる飛行機やホテルは安いのかという疑問や、韓国旅行にかかる平均金額、さらには韓国旅行でやめたほうがいい時期はいつですか？といった計画段階での不安にもお答えし、あなたの旅の準備を全面的にサポートします。

韓国の11月上旬・下旬の服装の基本情報

上旬・中旬・下旬の気温の特徴

らくたびKOREA(イメージ)

11月の韓国は、晩秋から初冬へと移り変わる季節の変わり目にあたり、月の上旬と下旬では気温が大きく異なります。一日の間でも寒暖差が激しくなるため、旅行の時期に合わせた準備が大切です。

まず、11月上旬はまだ秋の雰囲気が残っており、日中は比較的過ごしやすい気候です。ソウルの平均最高気温は12度前後ですが、朝晩は5度を下回る日も出始め、肌寒さを感じます。

中旬になると冬の気配が色濃くなり、大学修学能力試験（スヌン）が行われる頃には急に冷え込むというジンクスがあるほどです。平均気温はソウルで5度前後まで下がり、日中でも10度に届かない日が増えてきます。

そして下旬に差しかかると、本格的な冬が到来します。最低気温が氷点下になることも珍しくなくなり、ソウルでは初雪が観測される年もあります。日中の気温も5度前後と、しっかりとした防寒対策が必須の寒さになります。

時期	ソウルの気温目安（最高/最低）	気候・体感の特徴
上旬 (1日～10日)	12℃～15℃ / 3℃～6℃	日中は過ごしやすい秋の陽気ですが、朝晩は肌寒く、羽織るものが必要になります。
中旬 (11日～20日)	8℃～11℃ / 0℃～3℃	冬の気配が濃厚になり、日中でも空気が冷たく感じられるようになります。
下旬 (21日～30日)	4℃～7℃ / -3℃～0℃	本格的な冬の寒さです。氷点下まで冷え込み、風が痛いと感じる日もあります。

釜山・済州島の気候と体感の特徴

ソウル以外の都市へ旅行する場合、特に南部の釜山（プサン）や済州島（チェジュド）では気候が少し異なります。

釜山の場合
港町の釜山は、ソウルに比べて年間を通して温暖です。11月も同様にソウルより3～5度ほど気温が高い傾向にあります。しかし、海辺に位置するため海からの風が強く、実際の気温よりも体感温度は低く感じられることが多いです。
特に夜は冷え込むため、油断は禁物です。

済州島の場合
韓国で最も南に位置する済州島は、11月でも比較的温暖な気候です。しかし、済州島を訪れる際に最も考慮すべき点は「風」です。年間を通して風が強いことで知られており、体感温度を大きく下げる要因となります。
そのため、済州島では実際の気温データ以上に、しっかりとした防風対策が求められます。

上旬・中旬・下旬の服装とコーデ

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前述した気候の特徴を基に、ここでは11月の韓国旅行で失敗しないための具体的な服装選びとコーディネートのポイントを解説します。体温調節のしやすさが、この時期の旅を快適に過ごすための最も重要な鍵となります。

時期	アウター	トップス	ボトムス & 足元	小物・アクセサリー
上旬	トレンチコート、薄手のウールコート、 レザージャケット	ニット、カーディガン、ジャケット、厚手のシャツ	デニム、チノパン、スニーカー、ショートブーツ	ストール 薄手のマフラー
中旬	冬物のウールコート、 キルティングコート、ボアジャケット	厚手のセーター、フリース、機能性インナー	コーデュロイパンツ、 裏起毛素材のパンツ、厚手のタイツ＋ブーツ	マフラー 手袋 ニット帽
下旬	ダウンコート、ロング丈のコート （フード付きが便利）	タートルネックセーター、インナーの重ね着	裏起毛のパンツ・レギンス、保温性の高いブーツ （滑り止め付き推奨）	耳当て 厚手の手袋 ネックウォーマー

11月上旬の服装とコーデ

この時期のコーディネートのポイントは「重ね着（レイヤリング）」です。日中は日差しがあると暖かく感じられても、日が暮れると一気に気温が下がります。そのため、簡単に着脱できる服装が理想です。

例えば、日中は長袖Tシャツにニットやカーディガンを合わせ、その上にトレンチコートを羽織るスタイルが良いでしょう。

寒さを感じ始めたら、ストールや薄手のマフラーを首に巻くだけで体感温度が大きく変わります。夜景を見に出かけたり、遅くまで食事を楽しんだりする予定がある日は、インナーを少し厚手のものにするなどの工夫をすると安心です。

11月中旬の服装とコーデ

中旬になると、多くの人が本格的な冬の装いへとシフトします。おしゃれと防寒を両立させたコーディネートを心がけましょう。主役となるのは、しっかりとした厚みのウールコートです。

インナーにはヒートテックのような暖かい機能性素材のものを選び、その上にデザイン性のあるセーターを着ると、室内でコートを脱いだ時もおしゃれに見えます。

屋外を長時間歩く場合は、パンツも裏起毛のものを選ぶと足元からの冷えを防げます。この時期からはマフラーと手袋は必須アイテムと考え、コートの色に合わせてコーディネートのアクセントとして楽しむのもおすすめです。

11月下旬の服装とコーデ

下旬は、ソウルの人々が「ペディン」と呼ぶ、厚手のダウンコートが街中で見られるようになる時期です。

最大限の防寒対策をしていきましょう。特に、冷たい風から体を守ることが重要になります。

インナーの基本は、機能性インナーと保温性の高いタートルネックセーターの組み合わせです。寒さが苦手な方は、さらにその間に薄手のフリースやダウンベストを挟むと万全です。

また、冷えは足元から来ることが多いため、靴選びも大切です。保温性が高く、地面からの冷気を遮断してくれる厚底のブーツがおすすめです。

ソウルでは道が凍結し始める可能性もあるため、靴底に滑り止めのついたものを選ぶと安全です。ニット帽や耳当てで頭部と耳を保護することも忘れないでください。

11月の天気と持ち物リスト

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11月の韓国は晴天の日が多い傾向にありますが、空気が非常に乾燥するのが特徴です。そのため、服装以外の持ち物にも少し工夫が必要になります。

まず、基本的な持ち物として、パスポートや現金、クレジットカードはもちろんですが、以下のアイテムがあるとより快適な旅になります。

• 防寒具
  前述の通り、コート類に加えて、マフラー、手袋、帽子は必須です。特に下旬に旅行する場合は、耳当てや厚手の靴下も忘れずに準備しましょう。
• 保湿グッズ
  空気が乾燥しているため、肌や唇が荒れやすくなります。リップクリーム、ハンドクリーム、フェイスミストなどの保湿アイテムは常に携帯しておくと良いでしょう。
  ホテルの部屋も乾燥しがちなので、濡れタオルを干したり、携帯用の加湿器を持参したりするのも有効な対策です。
• マスク・のど飴
  乾燥は喉にも影響を与えます。喉の痛みや風邪の予防として、マスクやのど飴があると安心です。また、韓国では冬から春先にかけてPM2.5の濃度が高くなる傾向があるため、その対策としてもマスクは役立ちます。
• 常備薬
  慣れない環境や寒暖差で体調を崩す可能性も考えられます。普段から飲み慣れている胃腸薬や頭痛薬、風邪薬などを持参しましょう。

ただし、注意点として、日本の市販の風邪薬の一部には、ジヒドロコデインなど韓国への持ち込みが禁止されている成分が含まれている場合があります。
旅行前に必ず成分を確認し、不明な点は厚生労働省や韓国の関連機関に問い合わせることをお勧めします。

この時期役立つおすすめアイテム

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万全の準備をしたつもりでも、現地の寒さが予想を上回ることもあります。しかし、心配はいりません。韓国では、防寒に役立つアイテムを現地で手軽に調達することが可能です。

代表的なのが使い捨てカイロです。街の至る所にあるコンビニエンスストアで販売されており、日本の製品に比べてサイズが大きく、非常に高温になるものもあります。

お腹や背中に貼るタイプ、靴の中に入れるタイプなど種類も豊富なので、必要に応じて購入すると良いでしょう。

もし、帽子や手袋、厚手の靴下などを忘れてしまった場合は、明洞（ミョンドン）や東大門（トンデムン）といったショッピングエリアの露店を覗いてみてください。

寒い日には防寒小物が店頭に並び、1万ウォン前後で手頃な価格のものが簡単に見つかります。

フリースや薄手のダウンジャケットのような衣類が急に必要になった場合は、「UNIQLO（ユニクロ）」や「The North Face」などのブランドが大型ショッピングモールに入店しているため、現地で購入できます。

紅葉の見頃はいつ？

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11月の韓国旅行の大きな魅力の一つが、美しい紅葉です。韓国の紅葉前線は10月上旬に北東部の山岳地帯から始まり、徐々に南下していきます。

首都ソウルの市街地で紅葉がピークを迎えるのは、例年10月下旬から11月上旬にかけてです。そのため、11月上旬に旅行を計画している方は、街が赤や黄色に染まる最も美しい時期に訪れることができます。

特に、歴史的な建造物と紅葉のコントラストが美しい「景福宮（キョンボックン）」や「昌徳宮（チャンドックン）」などの古宮は、絶対に外せないスポットです。

より一層、旅の思い出を特別なものにするために、韓国の伝統衣装「韓服（ハンボッ）」をレンタルして散策してみてはいかがでしょうか。色鮮やかな韓服は、美しい紅葉を背景に素晴らしい写真が撮れると大変人気があります。

また、伝統的な家屋が並ぶ「北村韓屋村（プクチョンハノクマウル）」の路地を散策しながら、秋の情緒に浸るのもおすすめです。

11月中旬になると、ソウル市内の紅葉は盛りを過ぎて落葉し始めますが、まだ十分に楽しむことは可能です。もし、より長く紅葉を楽しみたい場合は、ソウルよりも南に位置する都市への訪問を検討するのも良いでしょう。

韓国の11月上旬・下旬の服装と旅行準備ガイド

秋のイベントとイルミネーション

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11月の韓国は、街歩きが楽しいイベントで彩られます。晩秋の風情を感じられるお祭りから、少し早めの冬の訪れを告げる光の祭典まで、この時期ならではの体験が待っています。

毎年11月には、ソウルの中心部を流れる清渓川（チョンゲチョン）で「ソウル・ランタン・フェスティバル」が開催されるのが恒例です。

国内外のアーティストが制作した様々なテーマのランタン（提灯）が川沿いを彩り、その幻想的な光景は見る人の心を惹きつけます。夜の冷たい空気の中、温かい光に包まれながら散策するのは、この時期だけの特別な体験です。

また、11月中旬を過ぎると、街は一気にクリスマスムードに包まれ始めます。特に明洞にあるロッテ百貨店や新世界百貨店では、大規模なクリスマスイルミネーションが開始され、多くの人々がその美しい装飾を見に訪れます。

秋の絶景が楽しめるおすすめ観光地

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前述の通り、11月上旬はソウル市内で紅葉が楽しめる絶好の機会です。ここでは、秋の景色を堪能できる具体的な観光スポットをいくつか紹介します。

まず訪れたいのが、ソウルを代表する古宮「景福宮（キョンボックン）」です。広大な敷地内には多くの木々が植えられており、色鮮やかな紅葉と歴史的な建築物が見事に調和した風景は、まるで絵画のような美しさです。

伝統衣装のチマチョゴリをレンタルして散策すれば、より一層、思い出深い体験になります。

次に、伝統家屋の街並みが保存されている「北村韓屋村（プクチョンハノクマウル）」もおすすめです。

瓦屋根が連なる路地と、その向こうに見える近代的なソウルのビル群、そして秋の色が加わった景色は、ここならではのユニークな景観です。

少し足を延ばせるなら、「牙山（アサン）銀杏並木」も訪れる価値があります。黄金色に輝くイチョウのトンネルは圧巻の一言で、都会の喧騒を忘れてのんびりと散策するのに最適な場所です。

秋のソウルモデルコース

1. 午前：景福宮でチマチョゴリを着て紅葉狩りと写真撮影
2. 昼食：景福宮周辺の老舗で参鶏湯（サムゲタン）を味わう
3. 午後：北村韓屋村を散策し、伝統茶屋で一休み
4. 夕方：清渓川のランタンフェスティバルを鑑賞
5. 夕食：広蔵市場（クァンジャンシジャン）で屋台グルメを楽しむ

11月は航空券やホテルがお得？

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旅行計画で最も気になる点の一つが費用です。その点、11月は韓国旅行にとってお得な時期と言えます。

一般的に、韓国旅行の航空券やホテル代は、夏休みや年末年始、そして春休みといった大型連休に高騰します。

一方、11月はこれらのピークシーズンとピークシーズンの間にあたる、いわゆる「オフシーズン」または「ショルダーシーズン」に分類されます。

このため、航空会社やホテルは価格を下げて集客を図る傾向にあり、LCC（格安航空会社）などを利用すれば、往復の航空券をかなり安価に手配することも可能です。

ホテルも同様に、選択肢が豊富で比較的リーズナブルな価格で予約できることが多いです。

ただし、11月上旬の紅葉シーズンや、下旬の週末などは、観光客が増えるため価格が少し上がる可能性もあります。

お得に旅行するためには、できるだけ平日の出発・帰国便を選び、早めに予約を済ませておくことがポイントです。各種旅行比較サイトを活用して、価格の動向をチェックするのも良い方法でしょう。

ズバリ解説！韓国旅行の平均予算

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11月がお得な時期とはいえ、実際にどれくらいの費用がかかるのかは気になるところです。ここでは、ソウルへ2泊3日で旅行する場合の平均的な予算を解説します。

項目	費用の目安（1人あたり）	備考
航空券	20,000円～40,000円	LCCのセールなどを利用すればさらに安くなる可能性あり
宿泊費	14,000円～30,000円	1泊7,000円～15,000円のホテルに2泊した場合
食費	15,000円～25,000円	1日5,000円～8,000円程度。屋台や食堂中心なら安く抑えられる
交通費	3,000円～5,000円	T-moneyカード利用。空港からの往復、市内の地下鉄・バス移動
観光・体験費	5,000円～10,000円	観光地の入場料、エステやマッサージなど
その他	10,000円～	お土産代、Wi-Fiレンタル、海外旅行保険など
合計	67,000円～110,000円

このように、2泊3日の韓国旅行であれば、一人あたり7万円から11万円程度が一般的な予算と考えられます。

ショッピングをメインに楽しみたい方や、高級なレストランでの食事を計画している方は、これよりも多めに予算を見積もっておくと安心です。

意外と知らない？旅行を避けるべき時期

韓国は一年を通して魅力的な国ですが、旅行者にとっては訪れるのを避けた方が快適に過ごせる時期も存在します。

最も注意すべきなのは、韓国の二大名節である「旧正月（ソルラル）」と「秋夕（チュソク）」の期間です。

旧正月は1月下旬から2月上旬、秋夕は9月中旬から下旬頃にあたり、毎年日付が変わります。この時期は多くの韓国人が故郷へ帰省するため、高速鉄道（KTX）や高速バスなどの公共交通機関は軒並み満席となり、道路も激しい渋滞が発生します。

さらに、個人経営の飲食店や商店の多くが休業してしまうため、お目当てのお店が閉まっているという事態も頻繁に起こります。観光を楽しむには非常に不便な時期と言わざるを得ません。

また、気候の面で言えば、7月下旬から8月中旬の真夏は、気温・湿度ともに非常に高く、熱中症のリスクが高まります。屋外での長時間の観光は体に大きな負担をかけるでしょう。

逆に、1月と2月の真冬は、最低気温がマイナス10度を下回る日もあるなど、厳しい寒さに見舞われます。十分な防寒対策をしても、寒さが苦手な方には辛い時期かもしれません。

韓国の11月上旬・下旬の服装のポイントまとめ

この記事で解説した、11月の韓国旅行を成功させるための重要なポイントを以下にまとめます。

• 11月は上旬と下旬で気温が大きく異なる季節の変わり目
• 旅行時期に合わせて服装の準備をすることが最も大切
• 上旬は日本の秋服にコートをプラスするイメージ
• 中旬からは冬物コートや機能性インナーが活躍
• 下旬はダウンコートやニット帽など完全な冬装備で臨む
• マフラーや手袋、帽子は体温調節に役立つ必須アイテム
• 乾燥対策として保湿グッズやマスクを持参すると快適
• ソウルの紅葉は11月上旬がピーク
• ランタン祭りやイルミネーションなど季節のイベントも楽しめる
• 11月は航空券やホテルが安いオフシーズンにあたる
• 旅行費用を抑えたいなら平日の旅行がおすすめ
• 現地ではカイロや防寒小物を手軽に購入できる
• 旧正月と秋夕の大型連休は旅行に不向きな時期
• 寒暖差が激しいため体調管理には十分注意する
• 事前の準備を万全にして11月の韓国旅行を最大限楽しむ